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不正咬合(臼歯)の矯正

症例)6歳のMIXの子で数日前より食欲が低下し、ヨダレも出ているとの主訴で来院されました。口腔内を調べたところ右下の臼歯(奥歯)が伸び、舌の側面に裂傷と潰瘍を生じていました。麻酔下で歯科用のカッターとドリルを使い臼歯の過長を削り、噛み合わせを修正しました。

  • 伸びすぎた前臼歯

    写真1)右下の前臼歯が内側に伸びすぎ(赤色矢印)、舌の側面を大きく傷つけ、潰瘍もできています。(黄色矢印)。

  • 過長歯を切除

    写真2)歯科用のカッターとドリルで過長歯を切除し噛み合わせを整え(赤色矢印)、傷害部位を治療後、食欲は回復しヨダレは治まりました。

ワンポイント チェック

うさぎさんは前歯も奥歯も生涯伸び続けます(常生歯)。月に平均5~8mm伸び、噛み合わせが悪いと本症例のように口腔内でトラブルとなり処置が必要となります。先天的な要因が大きいのですがドライフードばかりの食事はさせず牧草や生野菜を中心とした食生活を送るとある程度予防効果があります。また本症例のように食欲が低下しヨダレが多く出ているのも不正咬合の典型的な症状です。

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メイプル動物病院
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